第 9 回 ちょこのちょこっと重〜〜い話。
【アルコール依存症】
また、この話?
はい。そうです。
今回のブログは、アルコール依存症(アル中)の実態(ほぼ実話)を書いています。
苦手な方はUターンして下さいませ。
ちょこの幼なじみのルパン(同い年の女性)のお父さんはアル中でした。
いつもアルコール焼けした真っ赤な顔で、家の近所を徘徊していました。
近所でも有名な酔っ払いで、『酒飲みのトド』と子供達の中で呼ばれたりしていました。
昼間でも酔っ払って歩いていたり、道端でトドのように寝ている姿を子供の頃、よく目撃しました。
ちょこが小学6年生の時、学年委員会で下校が遅くなりました。
ちょこは、隣のクラスの女の子フジコと二人で一緒に帰りました。
途中、一人で自転車を押してフラフラ歩いてる酒飲みのトドに会いました。
ちょこ達は賑やかに笑いながら、酒飲みのトドを追い越しました。
すると、
「何笑っとんじや〜」
と後ろから怒鳴られました。
追いかけられたわけではないのですが、ちょこ達は、ビックリして家まで走って逃げました。
翌朝、学校に行くと、ちょことフジコは校長室に呼ばれました。
校長先生は、怖い思いをしたちょこ達にねぎらいの言葉をかけてくださいました。
校長先生から酒飲みのトドの事を色々聞かれたのですが、ちょこもフジコも「知らない男の人です」と言って何も答えませんでした。
フジコは、酒飲みのトドから走って逃げた後、家にいたご両親に「酔っ払いに追いかけられた」と大げさに言ったようです。
フジコのご両親は、大騒ぎして学校に連絡したみたいでした。
当時フジコも、ちょことルパンの幼なじみでご近所に住んでいました。
だから、フジコのご両親もフジコも、酔っ払いがルパンのお父さんだと気付いていたと思います。
フジコのご両親は、放課後に学年委員会をすることに反対しただけでした。
後日、フジコのお母さんからちょこのママかにこさんに連絡があったようです。
本当に次から学年委員会はなくなりました。
フジコとは、
「遅くならないように家に帰ろう」
と、話しただけでした。
酒飲みのトドの娘ルパンとは、小学生から高校生までちょこと同じ学校の卒業生です。
家も近所で、玄関から玄関まで1分程の距離に住んでいました。
二人が高校生の時に、朝ルパンがちょこに、
「今日はちょこちゃんに合わす顔がないねん」
とションボリと言ってきました。
意味がわからなくて、困っていると、
「昨夜、ちょこちゃんの家の前で、酔っ払って大暴れしてたの、私の父やねん」
と言いました。
「あっそ」
ちょこの返事にルパンは驚きました。
「ちょこちゃん、もしかして知らんの? 」
「知らんで」
ルパンは、ちょこに昨夜の出来事を教えてくれました。
ちょこ達の家の近くに電気屋があって、そこに電球を買いに出かけた酒飲みのトド。
夜の11時も過ぎた時間ですから、店が開いてる訳がありません。
閉まってるシャッターをドンドン叩いて、店の人を起こそうとしたらしいのですが、店の人は留守だったそうです。
酒飲みのトドは、居留守を使われてると思って、バールか何かを使って、シャッターをこじ開けようとして、警察に通報されたそうです。
酒飲みのトドは、その場で逮捕されました。
これだけでも大きな事件です。
ベロンベロンに酔っ払っていた酒飲みのトドは、近所の人を殴り大怪我させた挙句、駆けつけた警察官にも暴力を振るって、現行犯逮捕されたそうです。
ルパンは、手錠をはめられたお父さんを見たショックで、昨夜は寝られなかったと嘆き悲しんで、
「情けない」
と、ちょこの前で泣きました。
ルパン家族は、しばらくして引っ越して行きました。
酒飲みのトドもお酒を飲んでいても親切な時がありました。
ちょこがまだ小学生の時の話です。
マンホールの中から猫の声がしました。
ちょこと友達は話し合った結果、「警察に連絡しよう」となって、電話ボックスの赤い緊急ボタンを押す事になりました。
そこへ、酒飲みのトドが気づいてフラフラっと近づいて来ました。
ちょこ達の真剣な話に、
「子供が警察に連絡しても、イタズラと思われるかもしれへんから、おっちゃんが話したる」
と言って、代わりに電話をしてくれました。
しばらくして、警察が様子を見に来てくれて、無事マンホールの中の猫は救助されました。
その後、酒飲みのトドは、何度も何度も入院退院を繰り返して亡くなったそうです。
ちょこのママかにこさんの親戚のおじさんはアル中でした。
ちょこが小学生の時、ママかにこさんと一緒に新年の挨拶にとおじさんの家に一度だけ行った事がありました。
おじさんの家に行く途中かにこさんから、
「ココで待っててや」
と、待たされたのはおじさんの家の近くの公園でした。
戻ってきた時は、かにこさんとおじさんの奥さんの二人でした。
おばさんに新年の挨拶をした後、公園で写真を撮って、おじさんに会わず家に帰りました。
帰ってから、かにこさんから説明がありました。
「(おじさんが)お酒を飲んでたから帰って来てん」
正月ですから、お酒くらいは飲みますやん。
子供でも、それくらいはわかります。
かにこさんは更に説明しました。
「(おじさんは)お酒を飲むと、人が変わって暴れるねん」
その時は、アル中なんて言葉知らなくて、折角おじさんに会いに行ったのに、なんで会えなかったのかよくわかりませんでした。
おじさんの酒乱ぶりを目の当たりにしたのは、ちょこが大人になってからの事でした。
おじさんの家でお葬式があったので、ちょこは家族で出席しました。
ちょこは、亡くなった方の昔話に耳を傾けていた時でした。
突然、おじさんが包丁を手にして、おじさんの妹さんの旦那さんに斬りかかりました。
原因は未だにわかりません。
旦那さんが、おじさんの気に入らない事を言ったのでしょうが、誰もわかりません。
おじさんのご兄弟が止めに入ったので、幸い、旦那さんに怪我はありませんでした。
ちょこのパパかしわさんも、旦那さんやちょこ達を安全な場所に連れ出してくれたので、大事にはなりませんでした。
ちょこはそういう場面に遭遇した事がなかったので、ショックで帰りの車の中で大泣きしてしまいました。
涙は、家に帰っても止まりませんでした。
おじさんの妹さんや旦那さん、かしわさんもかにこさんも、ちょこに何も言いませんでした。
どう言えば良いのかわからなかったのでしょう。
唯一、おじさんの奥さんだけは、帰るちょこに、
「毎日ああやねんで」
と、言いました。
大人は皆、見慣れた光景だったようです。
ちょこの妹たばこちゃんがかしわさんと大喧嘩した時、身を寄せた場所が、このアル中のおじさんの家でした。
家出中のたばこちゃんが、買い物に行った某百貨店の売り場に、おじさんの娘さんが働いていたのです。
「何してんの?」
と、声を掛けられて、
「家出して友達の家に居候中」
だと伝えると、快く家に呼んでくれたそうです。
たばこちゃんも、おじさんがアル中である事を知っていたのですが、身を寄せている間何度かお酒を飲んでいる姿を見たそうですが、暴れた所を見た事がないとの事でした。
年齢とともに、お酒の量も減ったのかもしれません。
おじさんが亡くなった時のお葬式には、ちょこは最初から出席するつもりはなかったけれど、たばこちゃんは出席したかったようでした。
おじさんの家族は『家族葬』にしたそうです。
葬儀が終わった後、コッソリとかにこさんだけに連絡がありました。
身内にアル中がいるという事で、かにこさんはアルコール依存症の事を少し勉強した事があるようです。
今回の、元アイドル(Yさん)の事件も他人事ではなかったようで、連日テレビを見ながら、
「まるで覚せい剤したみたいな叩かれ方で、可哀想やわ」
と言いました。
「被害者が女子高生だという事が問題なんだよ〜」
と、ちょこは答えました。
『●ャ●ー●といえば、女子高生が支えているみたいなものなのに、そんな大事なファンに手を出すなんて最低〜。』
と、ちょこは今でも思っています。
かにこさんは、
「そんなん問題違うよ。Yさんの問題は、本人が病気って自覚してないことやで」
と断言しました。
以下は素人のかにこさんのお話です。
「Yさん本人の会見で、被害者の女子高生を好感の持てる方とか言ってたけど、50前のオッサンが何言うとんねんって思ってん。自分は若い女の子からきゃーきゃー言われるアイドルかもしれへんけど、世間一般では中年のオッサンやねんで。その自覚がなさすぎて、鳥肌立ったわ」
女子高生といえば、Yさんの年齢からすればYさんが20代で結婚していれば自分の娘でもおかしくない年齢。そんな若い女の子を性の対象(ハケ口)にした行為(酔ってキス)自体が一般人からすると異常な事だそうです。
もちろん、ちょこも同意見です。
かにこさんが言う『病気』とは、『お酒を自分の意志で止められない事』を指すと言いました。
例えば、病院で「お酒は控えめに」と言われたら、大抵の人はやめるそうです。
『病気』の人は、『飲まなければやってられない』などと理由を付けて、つい『一杯だけ』とか言いながら飲みます。
こういう人は大抵、一度お酒を飲みだすと、ズルズル意識なくなるまで飲み続けるのだそうです。
「Yさんは離婚してるからお酒を止める人が側にいないけど、ご両親やお兄さんも側におられるから、すぐには無理かもしれないけれど、いつかはお酒をきっぱりやめて、芸能界に復帰できるよね」
と、ちょこはかにこさんに質問しました。
かにこさんの答えは、
「NO」
でした。
「だから言ってるやんか。
本人にお酒をやめたい意志があったとしても、『自分が病気だという自覚がない間は無理』やって!
Yさんの記者会見見たやろ?
グループに戻りたいって言ったやろ?
あの発言自体が病気だという自覚がないねん。
だから、病気って気付くまで、もう1回お酒関係の事件おこすよ。
2つ目の事件をおこした後、又入院するねん。そこで本人が『自分は病気だ』という自覚したら、『絶対お酒を断たなければならない』って事でようやく病気の治療のスタートやねん。
今回の入院は、治療の為の入院違うねん。
気持ちを落ち着かせる為の入院措置やねん。
2つ目の事件後も、病気の自覚がなければ、また3つ目、4つ目ってお酒関係の事件があるねん。
この病気は、奥が深くて、自分が病気って自覚するまで、入院退院入院退院の繰り返しやねん。
自覚なく、死んでいく人もいてるねんで」
とのことでした。
(酒飲みのトドも遠い親戚のおじさんもこのパターンだと思いました)
以上、かにこさんのアルコール依存症のお話でした。
ちょこは、かにこさんがテレビの『簡単アルコール依存症診断』で、『アルコール依存症予備軍』と診断されたので少し心配です。
ちょこも飲むんですけどね。ウヘ^^
《注意》
このブログに出てくる呼び名、ルパン、酒飲みのトド、フジコ、かにこさん、かしわさん、たばこちゃんは、匿名です。
実際の呼び名と大きく異なります。
では、次回。