第10回 ちょこのちょこっとしたはなし。
【ポリポリ vsモーモー】
ちょこのストレス発散方法の一つ、人の悪口を言う事。
さて、第5回と第6回のちょこのちょこっとしたお話、読んでいただけたでしょうか?
軽くおさらいします。
ポリポリは、ちょこと同じ職場で、同期の40代の独身女性です。
最近まで普通に仕事が出来なくて、ちょこは何度も尻拭いさせられていました。
簡単な仕事は出来ますので、独り占めして後輩に仕事させません。
先輩やちょこがポリポリの仕事を奪うと、泣き出します。
ポリポリには天敵が必ずいます。
前回は、アルバイトのおじいさん。
今回は、後輩のモーモーです。
今回もポリポリやモーモーの悪口言い放題の回です。
では、お気軽にどうぞ。
モーモーは、私達の後輩の独身男性です。
体つきが牛のように大きいので『モーモー』と呼ばれるので「嫌じゃないの? 」と聞くと、「今までニックネームで呼ばれた事が無かったので嬉しいです」と喜んでくれています。
誰に対しても優しいので、今では職場のアイドルです。
それなのに毎日家族の誰かと喧嘩した話ばかりします。
「お母さんを怒らしちゃった」
「お姉ちゃんと肉の奪い合いになっちゃった」
「お父さんにもう少し痩せないと旅行一緒に連れて行かないって言われた」
とか、なんだかほのぼのとした家族間での痴話喧嘩ですよね。
そんなモーモーですが、入社した頃は、全く仕事ができませんでした。
いつも「眠い💤眠い💤」と言っては、仕事中うつらうつらしていました。
後で知った事ですが、入社したばかりの頃のモーモーは家族とうまくいってなかった上に、会社の雰囲気にも馴染めず、一人で悩んで毎晩睡眠薬を飲んでいたそうです。
会社では、前回にも出ていた口悪いおじいちゃんとポリポリの関係が悪化していた頃で、後任のリーダー(キョウキョウ)やちょこだけでなく、周りの社員同士も最悪な雰囲気でした。
そんな中、入社して来たモーモー。
キョウキョウは厳しいし、ちょこ達他の社員もピリピリしていた頃ですから、モーモーに対する態度も冷たかったに違いありません。
モーモーが入社してしばらくして、おじいちゃんは会社を辞めました。
その後すぐに、ポリポリのターゲットがモーモーに変わりました。
「ポリポリがモーモーを嫌っています」
「ポリポリがモーモーと一緒に仕事したくないと言ってます」
「ポリポリ以外の人もモーモーを嫌ってます」
「モーモーは、仕事が出来ません」
「モーモーは、社風に合いません」
「モーモーは、皆と会話がありません」
「モーモーは、いつか問題おこします」
「モーモーは、……」
キョウキョウは、毎日社長に直談判しては、モーモーとポリポリを辞めさせようとしました。
キョウキョウは、2人が嫌いでした。
キョウキョウとちょこは、社長にモーモーの事で呼び出された事がありました。
ヒトの好き嫌いで仕事をするキョウキョウに反抗したちょこは、
「モーモーは、今は仕事出来ませんが、すぐにポリポリと同じ位は出来るようになると思います」
と言うと、社長も、
「俺もそう思うねん。続けてもらっていいよな?」
ちょこは、OKしました。
キョキョウは、納得出来ない様子でしたが、社長がポリポリとモーモーの社員教育を徹底的にすると言うので話し合いは一応終わりました。
ある日の仕事中、モーモーがポリポリにぶつかるという事件(‼︎)がおきました。
不在の事務所で電話がなったので、慌てて受話器を取ろうとしたモーモーがポリポリにぶつかったのです。
ポリポリは、ビックリして叫び声をあげました。
周囲の人達もビックリしたそうです。
謝るモーモーに、皆口々に、
「新人が電話なんか取らんでもええんや! 」
「仕事場で走るな!」
「仕事しろ! 」
「仕事中寝るな! 」
なじったそうです。
翌日からしばらくモーモーは会社を休みがちになりました。
一部の社員からも、
「最近、職場の雰囲気が悪いですよ」
と、言われる始末。
ちょこは、モーモーが休んでる原因も、職場の雰囲気が悪いのも、ちょこ含めて社員全員にあると思ったので、信頼できる一部の後輩達を集めて反省会をしました。
もちろん、キョウキョウもポリポリもいません。
「誰が悪いん? 」
と尋ねると、後輩達は、
「みんな」
と言いました。
「ちょこは反省してるねん。だから、モーモーが会社に来たら、今以上にモーモーと仲良く仕事しようと思うねん。みんなは、どうする? 」
と聞くと、
「仲良くする」
という返事が来ました。
事実、今でもこの時の後輩達は、モーモーと仲良いし、ちょこや後輩達のアイドルになりました。
一部反発しているグループがありました。
ポリポリ率いるポリポリ軍団です。
ポリポリ軍団は、ポリポリの他、同僚のトウトウ(男)と後輩のノンノン(男)の3人グループです。
同僚のトウトウと、ポリポリとちょこの3人は同期です。
トウトウは、ちょこと一緒に仕事する仲間なので、トウトウがモーモーを嫌ってる理由を知っていました。
モーモーが睡眠不足で仕事を怠けると、ちょことトウトウが請け負うからです。
忙しい時なんか、いちいち人の仕事なんか手伝っている暇など無いのです。
ちょことトウトウは、いつも愚痴っていました。
ノンノンは、モーモーと同じ年ですが、会社では先輩です。
だから、仕事しないモーモーを、
「仕事しろやーー」
と怒鳴りつけます。
ちょこは、そういう光景を何度も見かけていました。
怒鳴られて当たり前と思っていたので、誰も止めません。
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
余談ですが、ポリポリはジャニーズ好き。
ちょこがキンキの剛君好きだと知ってから、ジャニショに行く時必ず声を掛けてきます。
「ちょこちゃん、今度ジャニショに行くので、何か欲しいものないか?」
ちょこは、剛君のソロアルバムが全部揃っていないので、頼んでみました。
残念ながら、売ってなかったそうです。
剛君のナマ写真をプレゼントしてくれました。
トウトウは、隠れ剛君ファン。
ブンブブーンは見ないけれど、『堂本剛のやからね』は、第1回から見てるらしいです。
ちょこも見てないっちゅうねん。
もしかして、『正直しんどい』も見てたかもしれないので、今度聞いてみようと思います。
『ラブラブ愛してる』とか『堂本兄弟』は、見てたようです。
たまに、吉田拓郎氏や高見沢氏の話をしてくれます。
ノンノンは、アニメ好き。
アニメ『タイムボカン』の主題歌歌ってるのが、「KinKi Kidsやで」って教えてくれました。
「残念、ちょこちゃんは、KinKi Kidsのファンちゃうねん」って言うと、
「紛らわしいねん!」って怒ってました。
以前、剛君がももクロに提供した曲『桃色空』を、「いい曲やで」って教えてくれてのもノンノン。
この『桃色空』、ももクロのファンが選ぶ好きな歌第2位だったそうです。
ベストアルバムにも入ってるようです。
※ココで注意書きです。
ちょこのブログに出てくる『ポリポリ』『モーモー』『キョウキョウ』『トウトウ』『ノンノン』前回出ていた『マンマン』は、架空の呼び名です。
実際とは異なります。
悪口なので、少しアレンジしています。
ご了承下さい。
お話の内容は、ほぼ実話です。
では、続きをどうぞ❗️
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
心優しい後輩達は、モーモーに対して、少しずつですが優しく接してくれるようになりました。
そうなるとモーモーも、少しずつ心を広げてくれるようになりました。
もともと明るい性格のモーモー、あっという間に心優しい後輩達の人気者になりました。
それに反抗してポリポリ軍団は、ますますモーモーには意地悪です。
ある日、ポリポリ軍団が、仕事中モーモーの悪口を堂々と言ってたそうです。
ちょこは気づかなかったのですが、一部の社員から苦情が来ました。
社長が、全員に苦言を呈しました。
「仕事中、人の悪口言わない」
当たり前の事で、言われたちょこ達は恥ずかしかったです。
特に、ポリポリ軍団は、一人ずつ呼び出して注意されたようです。
トウトウは、
「僕はまだ、(仕事をサボる)モーモーを許す事ができない。
なので、3人集まるとついついモーモーの悪口になってしまう。
仕事場所を、2人と別々にしてほしい」
と、ちょこに訴えて来ました。
で、キョウキョウと相談して3人を分ける事になりました。
トウトウとノンノンは、仕事中も休み時間も一人で過ごす事が多くなりました。
ポリポリは、2人の間を行ったり来たりしながら、モーモーの悪口を言い続けていたそうです。
トウトウは、
「今度はポリポリの悪口を言う羽目になってしまう」
とちょこに嘆いていました。
しばらくして、ちょこは同期のポリポリとトウトウと3人で話す機会がありました。
「最近のモーモーをどう思う❓」
とちょこが聞くと、トウトウは正直者です。
「仕事も以前より出来るようになりましたよ」
ポリポリはトウトウを鼻で笑いました。
「気づいてると思うけど、最近仕事場の皆んなは、ポリポリに対して冷たいよね」
トウトウは、大きく頷きました。
そうなのです。
もともとポリポリは、職場の嫌われ者です。
モーモーの影に隠れていただけで、ポリポリはポリポリなのです。
嫌われ者なのです。
「このままでいいなら、イイけど、もう少しモーモーに対しての態度改めないと、ますます肩身が狭くなるよ!」
この日のポリポリは、
「このままでええねん」
と言いましたが、最近は、モーモーに対して優しくなった気がします。
まだまだ、モーモーの事、ポリポリの事、話したい事がありますが、職場の悪口はしばらくはお休みします。
大きなネタができた時に、ヒョッコリ出て来ますよ。
では、次回までごきげんよう。