ちょこのちょこっとした話。
【第12回 東京心中・その1】
先日、大阪インテックスの同人誌発売会に行って来ました。
最近このブログで、腐有りのコピペ書いたり、腐小説(シナリオ風)書いたりするようになっなので、新たなネタ探しの為に久しぶりに行って同人誌数冊購入しました。
もともとBL漫画好きで(今でも読んでます)、以前から同人誌は読んでました。
ホント久しぶりだったので、凄く楽しかったです。
で、今回の腐小説(シナリオ風)は、現存のBL漫画そのまんまシナリオ風にしました
もちろん、腐有りですので、お嫌いな方は、いつも通り、ココでバイバイして下さいませ。
って書いといて何ですが、今回の腐要素は(シガレットキスと、年下青年が美しい上司に)見惚れる程度です。
TV業界の話がメインになってますので、業界に興味のある方はお読み下さっても楽しめます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【東京心中】
トーテムポール :作
東京心中 上・下巻 以下続刊
TV業界ラブストーリー。
CPは、
新人AD(宮坂くん・🚹)
✖︎
先輩で上司のTVディレクター(矢野さん・もちろんこちらも🚹❣️)
では、どーぞ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『東京心中 上巻』
第1話「入口はどこにでもあル」
○金髪、左耳にピアス4個
田口の声(男性プロデューサー)「バラエティ番組とか結構見たりするんだ」
金髪ピアス男の声「はい 一応好きです」
○面接室
田口「でもなぁ。この仕事ってなんでか真面目な子ほどすぐ辞めちゃうんだよね」
頭を抱えて、
田口「すぐ辞められるとこっちも厳しいからね」
○左指には派手な大きな指輪
田口の声「君 結構真面目でしょ? この仕事、長く続けられるかなぁ」
○金髪ピアスのチャラい男、宮坂絢(みやさか けん・22才)「オレ『真面目そう』って言われたの初めてっス」
○(翌朝)二階建てのアパートの外観
○寝室
下着姿の女(いづみ・宮坂と同年齢)、窓のカーテンを開けながら、
いづみ「朝ですよー 起きてー」
宮坂(布団の中から)「う〜〜っ」
いづみ「初日から遅刻はヤバイでしょ 助監督」
宮坂(布団から出ながら)「助監督って…番組制作のADだよ。しかもまだ一回も行ってない」と、大あくび。
いづみ「同じでしょ。今じゃTV制作の方でも助監督って言うらしいじゃん」
と、ぴたッと、宮坂に寄り添って、
いづみ「彼氏がギョーカイ人ってなんかカッコイイ。友達に自慢しちゃお🖤」
宮坂「なんじゃそりゃ」
○TV制作会社の今風のカッコイイビル
○スタジオの中
スーツ姿の宮坂入ってくる。
宮坂「おはようございます」
田口「おはよーって え? なんでスーツ着てきてるの? 」
宮坂「え…? 」
田口「まぁいいや。すぐ仕事あるからこっち来て」
と、スタジオの奥に声をかける。
田口「おーい 矢野くーん」
○上半身裸の女性らしき人物(この人が矢野さん、もちろん🚹・29歳)がチラッと宮坂を見る。
宮坂(びっくりして)「裸だでこの人(訛る)!!!」
○スタジオの中
田口「今日から新しく助監督入るって言ってたよね」
矢野「はい。聞いてます」
女性と思っていた人物が男だと知り、
宮坂の心の声『なんだ男か……だべな』
田口、宮坂を矢野に紹介する。
田口「彼、宮坂くん」
宮坂「あ、宮坂です」
と、矢野に頭を下げる。
矢野「あれ? 男ですか? 俺 女の子って聞いてたんですけど」
宮坂「(頭をポリポリさせながら)ああ オレ 名前よく女と間違えられるんで…絢(あや)って書いて、けん と言います」
矢野「なーんだ つまんねぇ。扱いは楽だけどな」
と、宮坂にソッポを向く。
田口「僕は仕事あるからこの辺で。宮坂くん彼に付いて仕事覚えてね。そんじゃ」と、スタジオを出て行く。
宮坂「え…っ ぁ」
と、一瞬田口を見送って、すぐ矢野に頭を下げる。
宮坂「やろすぐ(よろしく)お願いします」
矢野「矢野です。で、なんでスーツ着てきてるの?」
宮坂「え…会社に来んだらスーツかと思いまして…」
矢野「まぁ いいや。(水槽を示して)それじゃ アソコの水槽に入って」
宮坂「(驚く)ええっ! 」
○水槽
宮坂の声「ななな何スカ? なんか水が白いんですけど」
矢野の声「片栗粉入ってるからね。最近流行ってるから見たことあるでしょ。片栗粉入ってる水の上で一定の速度で動くと沈まないってやつ。定番だな」
宮坂の声「あ…ああ〜」
○水槽の中に入ろうとしている宮坂
矢野「本番前にテストすっから」
宮坂「(足を突っ込もうとしている)はぁ…」
○水槽の中にザバッと入ってしまう宮坂
矢野「美術さん。水槽のチェックもう一回お願いしまーす」
○水槽の中をチェックし終わって右手を上げる美術の男性
矢野「(宮坂に)はい。もう一回」
水槽の前でグッタリしている宮坂。
○水槽の上(片栗粉の水)をベチャベチャ走る宮坂
矢野「(見て)はいOK」
○水槽の外でグッタリしている宮坂に、
矢野「(バケツと雑巾を渡しながら)そこの汚れキレイにふいておいて」
○水槽を拭いている宮坂に、
矢野「(ゴミ袋を渡して)それ終わったら弁当かたしてゴミ捨ててきて」
○両手にゴミ袋の宮坂に、
矢野「(メモを渡して)ついでにここにある書いてるもの買いだし行ってきて」
○買い物から帰って来た宮坂(ワイシャツが薄汚れている)
矢野の声「おそい」
宮坂「(買った物を矢野に渡しながら)あの 今日、研修だげって聞いでだんですけど…」
矢野「(受け取る)忙しいからね。疲れた? 」
宮坂「(恐縮しながら)はぁ…まぁ」
矢野「(ドリンクを手に持ち)ふーん。こんなんで疲れたとか言っちゃうんだ。(ドリンクを飲みながら)続ける気があるなら明日はもっと動ける格好してきてね」
○驚く宮坂
○(その夜)アパートの外観
○アパートの一室
玄関のドアがガチャと開き、疲れた様子の宮坂が入ってる。
宮坂「(溜息)はぁ〜あ」
いづみ「お帰り〜」
宮坂「どうした。今日も来てだのが」
いづみ、宮坂の上着を脱がせながら、
いづみ「ねーねー、どうだったお仕事🖤 タレントとか見れた?」
宮坂「何やってるのかよくわがんながった。思ったより雑用ばっかりだったし」
いづみ「何それ?」
○翌朝のTV制作会社ビル
○倉庫らしき部屋
男女数人が何かしら仕事をしている。
宮坂「(頭を下げながら)宮坂デス。やろすぐお願いします」
男性「宮坂くんはケーブルの方専門にやってもらうから」
と、『VTR』という箱を渡しながら、
男性「はい コレ 君が担当する番組だから今日中に全部見といて」
○スタジオの中
矢野「タレント呼んでこい」
宮坂「はいっ」
矢野「走って」
宮坂「はいいっっ」
と、走り去る。
○宮坂「(専門用語に照れながら小声で)ラ…ランスルー入りま〜す」
矢野「(怒鳴る)声 ちっさいな」
○矢野「おい 警察行って道路の許可とってこい」
と、宮坂に紙1枚渡す。
宮坂「はい」
○矢野「メイクのトコ行ってこい」
○デスクの前で、グッタリ疲労感の宮坂の頭を缶コーヒーがつつく。
女性(松本ユカ・年齢不詳)の声「オツカレさん☆ ホイホーイ 差し入れですよぉ」
○宮坂が振り返ると、
ユカ「隣のデスクの松本です。先輩ADですよ。デスクにあまりいないのでめったに会わないけどね」
宮坂、コーヒーを受け取りながら立ち上がって、
宮坂「あ、ありがとうございます」
ユカ「よろしくね。ちなみにアタシはケーブルの情報 主にやってるの」
と、宮坂の横に座って、
ユカ「聞いたよ〜。初日から現場だったんだってねぇ。しかも矢野さんの下だったんだってねぇー☆」
宮坂「はぁ…」
ユカ「背ぇたっかいねー。なんでまたこんな大変な仕事選んじゃったのさ」
宮坂「いやまぁ なんとなくなんですけど」
ユカ「(叫ぶ)なんとなく? なんとなくでこの仕事選んだの!」
宮坂「(まーまーという感じで)あ…いや。一応理由はあるんですよ…」
ユカ、腕時計を見て、
ユカ「あー! 大変 もう時間ないや またお話ししよーね」
慌ただしいユカの横で、宮坂頭をポリポリ掻きながら、
宮坂の心の声『また 仕事選び失敗したかな……』
○砂浜で大掛かりなロケ中
色んな人達が動いてる。
(タレント、スタッフ、関係者、見物人多数)
○岩陰
宮坂忙しく働いている。
声「はいカットー」
声「はいOKでーす」
声「確認入りまーす」
声「お疲れ様でしたー」
男Aが宮坂に近づいて来て、
A「宮坂ぁ 矢野は?」
宮坂「(振り返って)浜田さんと明日のロケ地に行ってます。今日は多分戻りません。お茶だぞっス」
と、男Aに紙コップを渡す。
○女Bが宮坂に、
B「宮坂くん テツヤさんのお土産5時までに取りいってきてね」
宮坂、荷物を運びながら、
宮坂「はい」
B「あと今日の衣装はもう使わないから送っておいて」
宮坂「はい」
○男C、紙を見ながら宮坂に近寄って来て、
C「宮坂、明日カメラ ウチのは使わんからって、お前クサイな」
宮坂「3日ほど風呂入ってないもんで スンマセン」
C「かたしたら旅館の方来いよ」
宮坂「はい」
○大荷物を持ちながら階段を上る宮坂の前を歩いていた女D、
D「(叫ぶ)えー、もう車出ちゃったの?」
宮坂「オレ歩いていくんでよかったらバス乗ってください。荷物だけ積ませてくださーい」
○走り去るバスを見送る宮坂
宮坂「(手を振りながら)おつかれっした〜」
○宮坂、一人佇み小さく溜息
タバコに火をつけながら、
宮坂の心の声『5時までちょっと時間あるな。5分だけ休憩していいかな』
と、ふーーと煙を吐き出す。
○海を見つめながら、
宮坂の心の声『何かなぁ。何やってんだろオレ。オレ本当にこんなのやりたいんだっけ? これが本当にオレに向いてる仕事なのかなぁ……』
○タバコを口に咥えながら、渋い顔の宮坂。
宮坂の心の声『矢野さんにバカにされそうでなんとなく今まで続けてきちゃったけど……』
後ろから矢野が近づいてくる。
気づいていない宮坂。
○宮坂の後ろから、
矢野「お前一人で何やってんだ。みんなは?」
宮坂、『うわわっ』と飛び上がって驚く。
宮坂「矢野さん! なんじょしましたか」
と、慌ててタバコを消そうとする。
矢野「あ、たばこ消さんでいいよ」
宮坂「え…撮影終わったんで旅館に帰られましたけど、オレは寄るドゴあるんでちょっと時間つぶしを…(少しずつ声が小さくなる)」
矢野「なんだ、じゃあここ来る必要なかったな。そんでお前海見ながら一人で黄昏てんのかよ。バレないように休めよ。どうせ仕事辞めてーとか思ってたんだろ? 」
宮坂「(図星で)ヴ…イェ…」
矢野「火ぃあるか?」
宮坂「あ、はい」
と、ライターを渡そうとする。
宮坂「お、(手からライターが離れて)っと」
○砂浜に落ちるライター
○波にさらわれてしまう
○立ち尽くす宮坂、矢野
宮坂「……スンマセ…」
無言の矢野。
○タバコを咥えたまんまチラッと矢野を見る宮坂の心の声『苦手なんだよなーこの人。何考えでんだがわかんねぇし、むしろいっつも仏頂面でさ』
○矢野、宮坂に近づいて、
○宮坂のタバコから自分のタバコに火を付ける為、顔を近づける矢野
(シガレットキス)
○宮坂、驚きながらも、矢野の美しい顔に見惚れる
○矢野、「フー」と煙を吐く
宮坂「(小声で)あ…『青い春』…」
矢野「…映画見たことあんの?」
宮坂「あ、ハイ、レンタルですけど」
矢野「宮坂って年いくつだったっけ?」
宮坂「22です」
矢野「フケ顔だな」
宮坂「…」
矢野「その年であの映画見たんだ。渋いな」
宮坂「いや、単にオレ ミッシェル好きだったもんで、それだけです」
矢野「それも渋いな」
宮坂「いい映画でしたね。オレ原作も読みましたよ。そっちも面白かったです。でも、どっちかっつうと映画の独特な雰囲気の方が好みでしたけど」
○矢野、満面の笑顔で、
矢野「俺もそう思ったよ」
○驚いた表情の宮坂
○矢野、歩き出しながら、
矢野「うし、そろそろ行くぞ。宴会始まる前に戻らないと明日の予定 報告できないからな」
宮坂「(ビクッとして)はっ」
○赤い顔した宮坂(ドキドキしている)
宮坂の心の声『ビックリした〜って、何にそんなにビックリしてんだよ自分』
○前を歩く矢野を見ながら、
宮坂の心の声『なんか…矢野さんの人間っぽいドゴ初めて見たな…』
矢野の独り言「オレも泊まりホテルなのに旅館に打ち合わせ行かなきゃなんだよな。めんど〜」
○賑やかな宴会場
○撮影シーン
○TV制作会社ビル(夜景)
○ビルの中の廊下
荷物を運んでいる宮坂の後ろから、
ユカ「宮坂くん お疲れー。外ロケどうだった」
宮坂「(振り返って)松本さん」
ユカ「ユカでいいよー」
宮坂「マキだどこっちいるより寝る時間多くてよがったです」
宮坂とユカ、並んで歩きながら、
ユカ「それはよかった。宮坂くんもすっかりこの仕事に慣れてきたねー。でも明日も朝からまた収録でしょ。アタシは10時からなんだー。宮坂くんだけじゃなく多分矢野さんも帰れないねぇ」
宮坂「あの…矢野さんってなんでこの仕事やってるんですかね…」
ユカ「へ? なに急に。ナニ何ー! 矢野さんのこと気になるのー? キレイだもんねー矢野さん🖤」
宮坂「なんの話ですか ちょっと…」
宮坂の心の声『(ホッとして)よかったキレイと思ってるのオレだけじゃなかった…』
ユカ「そんなの本人に聞けばいいじゃん。いつも一緒にいるじゃないの」
宮坂「まぁ そうなんですけど…」
ユカ「(不安な表情で)宮坂くん辞めるとか言いださないでね。前の子は1ヶ月もたなくてね。その前は3日で逃げたの。その程度の覚悟で入ってこられるとこっちがたまんないのよ。一人いないだけでコッチがどれほど苦労すると思ってるのかしら」
宮坂「そうなんですか」
ユカ「なんでかねー、真面目で仕事できる子の方がすぐ辞めちゃうの。だからアタシ宮坂くん すぐ辞めちゃうんじゃないかと思ってたわ。仕事に慣れたのにもったいないわよ」
宮坂「それ……褒められてると思っていいんですか」
ユカ「うふふーいいよー☆ だからやめないでね」
宮坂の心の声『そういやオレ矢野さんに褒められたことないな……褒められたくて仕事してんのかオレは。子供かよ』
ユカ「まぁね、どんな仕事も辞めたくなることはよくあるわさ! 続けてりゃ続けたくなる理由も出てくるしね! アタシなんて忙しくて一週間着替えてないし一年ほど部屋掃除してないけどそれがいいことのように思えてきちゃってるからね! 家事全般大嫌いなの」
宮坂「(呆れて)そうなんですかぁ?」
ユカ「まぁ、悩みぐらいならいくらでも聞いてあげるから元気出してねー」
と、バイバイしながら宮坂から離れて行く。
宮坂「はあ」
(以下次回その2に続く)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本当は、最後まで書く予定していたのですが、長くなりそうなので、今回はココまでにしときます。
腐要素は、今回はシガレットキスと宮坂くんが矢野さんに見惚れる程度でした。
左:矢野さん 右:宮坂くんのシガレットキス
次回は、キス出てきます。
ココに出てきた『青い春』について。
映画『青い春』は、漫画家・松本大洋さんの短編集『青い春』を基に豊田利晃監督が実写化した作品。
『しあわせならてをたたこう』をベースに、『青い春』に収録された漫画のエピソードやキャラクターの要素を合わせて長編映画にしている。
主題歌は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『ドロップ』で、ミッシェルの曲が劇中に多く使われている。
主な出演者は、松田龍平さん、新井浩文さん、高岡蒼佑さん、他。
公開は、2002年6月29日
(ウィキペディアより抜粋)
ちなみに、映画『青い春』は、豊田監督の青春三部作の二作目だそうです。
ついでに、『青い春』は、今ならGYAO!で、有料視聴できるかもしれません。
では、次回までバイバイ!