第18回 ちょこのマジで怖い話です。
お盆には少し早いですけど、怖い話でもしましょう。
ホラー系お嫌いな方は、Uターンよろしくお願いします。
《白い手》
その日はお仕事がお休みで、ママのかにこさんと2人で買い物に出かけてました。
ちょこは、リュックサック背負っていて、両手に袋持って歩いてました。
かにこさんは、ちょこの右側少し後ろを同じ出で立ち(リュックサック背負って両手に袋を持って)で歩いていました。
2人共、疲れ切って無言で歩いてました。
突然、ちょこのリュックサックを左側から引っ張ったのです。
左側を見ると、白い手がちょこのリュックサックを掴んでいるのです!
ビックリして、リュックサックを右左右左にユサユサバサバサ振り回しました。
で、かにこさんに向かって、
「ちょこのリュックサック、誰か触った❗️
白い手が見えた❗️」
って、叫びました❗️❗️
かにこさん、立ち止まってちょこに言いました。
「やっぱり〜、ちょこのリュックサックがいきなりガクッと左に傾いたと思ったら、ちょこがリュックサックバサバサ動かしたから、あ❗️って思ってん」
ちょこの後ろにいたかにこさんは、一部始終見ていたそうです。
ちょこの左側には人がいなかったのに、突然リュックサックが左に傾いたとの事でした。
ソレ聞いた瞬間鳥肌立ったわ〜。
その日から何度か同じ道歩いてるけど、今回のような事は一度もありません。
《金縛り》
とある住宅街で、自転車に乗る小学生の男の子2人組とすれ違いました。
突然、1人の男の子が自転車から降りて、ある家を指差して言いました。
たった今彼らが通って来た家です。
「オレ、この家の前歩くと必ず金縛りにあうねん」
その話を聞いたもう1人の男の子が興味津々で、
「誰が住んでんの?」
と聞くと、
「女の人見たことあるけど、他は見たことない」
と答えました。
「じゃあ、今から前通ってみよか?」
と言うと、金縛りにあうと言った男の子は、
「金縛りにあう時間帯は夕方やから、今はまだ早い」
と言って、2人は自転車に乗って去って行きました。
ちょこは、指さしたその家の後ろ(裏口)を今から歩こうと思っていました。
(つまり、彼らと逆方向に歩いていたのです)
今まで何度も何度も通ってる道です。
一度も金縛りにあった事はありません。
ちょこは、興味があったので、日を改めて、夜7時頃その家の前を歩いてみました。
その家に前はありませんでした。
玄関が見当たらないので、2周回って確認した結果、ちょこが後ろ(裏口)と思っていた所が前(つまり玄関)でした。
あの男の子が、なんで向こう側に玄関があるように言ったのかわかりません。
騙されたのでしょうか?
もちろん、金縛りにもあうこともなく、いつも通りに家に帰りました。
翌朝、ちょこはかにこさんに叱られました。
「夜中に変な声出さんといて! ビックリして起きたわ!」
ちょこ、夜中に叫び声を上げたそうです。
怖い夢を見た覚えはありません。
それ以降、そのアパートの裏口(本当は玄関)は時々通りますが、わざわざ向こう側を通る事はありません。
《トンネル》
アルバイト先から車で10分位の所に古本屋さんがありました。
1回目は、アルバイト先の先輩の車で連れて行ってもらいました。
「まっすぐ歩いて、途中、ガソリンスタンドを右側に曲がるんやで〜」
と、念押しされて、2回目は歩いて行きました。
時刻は夕方6時頃。
既に日が落ちて辺りは暗闇に近かったのですが、
『まっすぐ歩いて、ガソリンスタンドを右に曲がるだけ』
そう自分に言い聞かせて歩きました。
いくらまっすぐ歩いても歩いてもガソリンスタンドが見当たりません。
時計を見ながら30分以上トボトボ歩いてました。
とうとうトンネルが見えました。
まっすぐ歩くとトンネルの中を通る事になります。
『トンネルなんか通ったかな〜?』
と、思い出せませんでしたが、とりあえずトンネルを抜ける事にしました。
何故かトンネルの中に入ると、真っ白(霧)で先が全く見えないのです。
トンネルの長さもわかりません。
トンネルは短く、すぐ抜け出せました。
抜けると目の前に鬱蒼とした緑の草原に出ました。
遠くの方で白くて高いビル🏢が、霧の中からポツンポツンと見え隠れしていました。
『イヤイヤ、古本屋行く道中にトンネルも草原も高いビルも無かった❗️』
ちょこは、怖くなって慌ててUターンする事にしました。
走ってトンネルを出ようとした瞬間、前から、赤い車がちょこめがけて走って来ました!
トンネルには車道も歩道もありません。
ちょこは、トンネルの壁にへばりついて難を逃れました。
車の運転席が目の前を通ったので、運転手がよく見えました。
運転手は男性でしたが、全くちょこがいる事に気付いた様子はありませんでした。
慌てた様子で、目を全開して前方だけを見て運転していました。
『え❓もしかしてちょこが見えてなかったの❓』
と思いました。
トンネルの中は、相変わらず、霧で真っ白だったからです。
このまま無事に家に帰れるかな?と不安でしたが、無事に帰れました。
翌日、職場の先輩にトンネルの話をしました。
「古本屋の近くにトンネルなんかあったかな〜?」
という事で、再び車で連れて行ってもらう事にしました。
ガソリンスタンドを曲がる少し前、左側に小さな小さなトンネルがありました。
車は通れません(❗️)が、人一人は入れます。
「あのトンネルな、防空壕やねん」
後日思い出した先輩が教えてくれました。
「トンネル(防空壕)の向こう側は、昔病院やってんで」
その後、アルバイト先から夜一人で古本屋さんに行く事はなく、アルバイトも辞めました。
《お経》
仕事で地方にいた時、会社の寮に入ってました。
寮は、一人一人個室を与えてもらっていたので、夜は比較的自由に過ごせていました。
ちょこは、今でもそうなのですが、深夜0時を過ぎないと寝られないのです。
夜は音楽を聴くか、本(マンガや小説)を読んで眠くなるのを待ちます。
最初の頃は、気付かなかったのですが、毎夜11時過ぎると、ちょこのいる部屋でホンワカとお線香の香りがして、しばらくすると女性の声でお経が遠くから聞こえてきました。
寮は、2階建てのアパートでちょこは1階にいました。
向かいに住む女性(同じ寮生)が、某宗教の熱心な信者さんだという事を入居当時から聞いていたので、『毎日毎日おつとめご苦労様です』
と思っていました。
ところが、この女性、いつの間にやら会社を辞めていたのです。
勿論、寮にも住んでいませんでした。
じゃあ、あのお経の女性の声は誰の声?
誰が線香炊いてるの?
お経の声がこの頃は、遠くからではなく部屋の中からハッキリ聞こえてくるまでになっていました。
ちょこの真上の2階の住人(女性)に確認しても、
「夜は早目に寝るので、お経の声も線香の香りも知らない」
との事。
で、すぐ大阪に住むかにこさんに電話しました。
「この部屋、出るみたい」
それだけでわかったみたいで、
「夜は早く寝なさい。部屋を早く変えてもらいなさい」
とアドバイスを受けました。
「派遣期間が終わったらすぐ大阪に帰るわ」
と返事して、期間終了後延長する事なく、速攻で大阪に帰りました。
後で知った事ですが、、、、この部屋、、、。
続きは次回。
では、寝苦しい夜にカンパイ。
《追記 1》
今回のお話、全部実話です。
特に、お経の聞こえる部屋では、この後次々とヘンチョコリンな出来事が起きるのです。
続きは、次回まで待っててね〜。
《追記 2》
実はこのブログ、7月21日に投稿したのですが、日付が7月7日になってしまっていました。
なので、本日(7/29)に再投稿しました。