tuon2366chocoのブログ

今のところ何でも有りのブログです。

第21回 ちょこのマジで怖〜いお話

Part3でございます。

お約束どおりお盆に帰ってまいりました。

ホラーお嫌いな方はスルーしていただけると良いかと思います。

全て実話ですので。

 

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《某温泉宿にて》

 

職場のお友達ムーミンと2人、有名な温泉宿に泊まった時のお話です。

 

部屋は6畳程の和室でした。

温泉と夕食後、何もする事なく2人は早々に布団に入りました。

職場で一番の仲良しさんですから、日頃から何でもお喋りしています。

改まって恋バナする事もなく、

「テレビでも見よう」

ってことになり、テレビで映画を見ることになりました。

23時、見終わって、ムーミンを見ると、スヤスヤ寝息をたてて寝てました。

ちょこはムーミンを起こさず、テレビのスイッチと部屋の明かりを消し、床につきました。

現在で言うダウンライト(床の間の小さな灯り)のみ残して、部屋は薄闇でした。

ちょこがウトウト始めた頃、

「オギャーオギャー、オギャーオギャー」

「オギャーオギャー、オギャーオギャー」

甲高い赤ん坊の泣き声でちょこは目を覚ました。

赤ん坊の泣き声は、入口の襖の向こう側からハッキリと聞こえてくるのです。

左手を伸ばすとすぐそこが襖です。

開けようかどうしようかと思いながら、隣を見ると、ムーミンはスヤスヤ。

どうしようどうしようと悩んでいると、部屋の天井から真っ暗な暗転の幕がサッと落ちてきました。

実際は、幕など落ちて来たわけではありません。

一瞬にして部屋が真っ黒になったので、そう見えたのです。

真っ黒な天井から、しわがれた女の人の声で、

「おー、よしよし」

と聞こえた時、それまで泣いていた赤ん坊の声がピタリと泣き止んだのです。

すると、今まで真っ黒だった部屋が元の薄闇に戻りました。

ちょこは、慌てて部屋中の明かりをつけて、しばらく呆然としていました。

 

翌朝、目を覚ますと(いつの間にか寝ていました)、ムーミンが布団の上に正座して起きていました。

ちょこが昨夜の話をしようとすると、

「部屋ん中、怖かってん」

と言いました。

「そうやろ、赤ん坊の泣き声が聞こえたんやろ?」

と、尋ねるとムーミンは首を傾げて、

「赤ん坊の泣き声は聞こえんかったけど、部屋中から砂嵐みたいに、ザーザーザーザー聞こえて来て怖かってん」

と言いました。

その上、

「ちょこちゃんも起きてたから知ってるやろ?」

と言ったのです。

 

ムーミンが言うには、部屋中が『ザーザーザーザー』うるさいので起きたのだそうです。

で、横で寝ているちょこに声をかけようと見ると、ちょこは仰向けの状態でまっすぐ天井を見つめて起きていたと言いました。

その時のちょこの表情が怖くて怖くて、声をかけることができず、目をつむりそのまま今まで起きていたらしいのです。

 

「寝てないの?」

「今まで怖くて怖くて一睡もしてへんねん」

 

部屋は明かりがついたままでしたので、明るかったのですが、窓の外は暗く、日の出前でした。

 

その後、部屋中の写真を撮りまくったのですが、何も写っていませんでした。

 

帰宅後、家族にこの夜の話をすると、

「ちょこ達が泊まった旅館一帯は、戦国時代に戦があって、女子供が処刑された場所か墓場かもしれないね」

との事でした。

 

《水を飲む人形》

 

我が家にはママのかにこさん手作りの人形が2体あります。

2体共、かにこさんは今でも大事に大事に部屋に飾っています。

 

その人形が、

「夜中に歩いて水道の水を飲んでん」

と妹のたばこちゃんが言うのです。

 

以下は、たばこちゃんの話です。

 

夜中に『ガタガタ、ガタガタ』隣の部屋のドアを開ける音がしました。

 

(その日は、家族全員留守で、たばこちゃんは飼い猫のお世話のために1人留守番していたのです)

 

誰もいないはずの部屋からドアの開ける音がしたので、たばこちゃんはビックリするやら怖いやら…

で、その後、『ズ、ズ、ズ、ズ、、、』と廊下を這いずる音がして、

『ジャーーーー』とキッチンの水道の水が流れる音がして、

『キュッ』と蛇口を止める音もしました。

 

その間、金縛りにあったように身体中がピクリとも動きませんでした。

 

体が自由に動くようになってから隣の部屋に恐る恐る行くと、部屋のドア(和室なので襖です)は、寝る前と同じ全開でした。

部屋の中に入り、明かりをつけて部屋中を見回しても何も変わりがありません。

フト、2体並んで置いてある人形を見ると、ガラスの人形ケースのドアが開いていました。

 

もしかして❗️

 

人形ケースの中のガラスのコップを見ると、2個とも空っぽでした。

 

(普通、このコップには水を入れて、人形の乾燥を予防しています)

 

たばこちゃん、帰ってきたかにこさんに怒鳴ってました。

 

「人形、喉、乾いてたんやで❗️」

 

ちょこが「猫ちゃんがイタズラしたんやないの?」なんて呑気に言うと、

「猫ちゃんは、ずっと私の横で寝てたわ❗️」

 

その後、「人形を供養しよう」と言うちょこと、「大事にしたい」と言うかにこさんの間で大バトルがありました。

今のところ、大事に飾ってあります。

 

《ちょこ、寝ぼける❓》

 

例の‘お経の部屋’での出来事です。

(‘お経の部屋’については、第18回第19回をお読み下さい)

 

その夜は、ちょこの部屋に同僚(ローズ)と後輩(イヨ)が泊まりに来ていました。

(二人共女性です)

三人共グッスリ就寝中の出来事です。

 

イヨが長い髪の毛を振り乱して、夜中ちょこを叩き起こしました。

「ちょこちゃん! 玄関に誰かおる。誰か来てる」

と言うのです。

 

そういえば先程から『ピンポンピンポン』と、賑やかに玄関ベルが鳴っていました。

 

ちょこは、眠い目をコシコシしながら起きて、窓の外を覗きました。

窓から玄関ドアが見えるわけではないのですが、よく来るお客さんはちょこの部屋が1階なので、窓に顔を近づけて、

「来たよーー」って言ってくれるのです。

 

その夜は、玄関に人がいる気配がしませんでした。

既に、玄関ベルも鳴っていません。

アレレ〜と思って、玄関に行って、ドアを開けました。

もちろん、誰もいません。

 

部屋に戻って、イヨに文句言ってやろうと思うと、「スースー」寝ていました。

『人を起こしておいて、自分だけ寝て〜ヒド〜イ!』

なんて、ぷりぷりしながら再び寝ました。

 

翌朝、ローズがちょこに尋ねました。

「昨夜、何で玄関のドア開けたん❓」

「イヨが人が来てる〜って、起こしたから」

と言うと、ローズが、

「誰もちょこちゃん起こしてないよ〜」

って言いました。

 

ローズは、昨夜のちょこの行動を一部始終見ていたそうです。

 

突然起き出したちょこは、タッタッタッタと窓の方に行き、窓を開けて外を覗いたと思ったら、再びタッタッタッタと玄関のドアを開けて、タッタッタッタと部屋に戻って寝たそうです。

 

で、イヨからは、

「私寝てたから!」とか

「寮の玄関ベル『ピンポン』じゃなく、『ブーブー』唸るブザーだからね!」

終いに、ローズからは、

「ちょこちゃん寝ぼけた〜」

って笑われました。

 

寝ぼけたのか夢を見てたのかわかりませんが、ちょこがイヨに起こされた時、首に違和感がありました。

首にドライヤーのコードが二重に巻かれていたからです。

あの時、イヨに起こされなかったら、、、今頃は、、、。

 

ありがとうイヨ。

 

イヨはちょこが寝ぼけたと思ってるかもしれないけれど、ちょこ、今でもイヨが命の恩人と思っています。

 

しばらくしてイヨにドライヤーのコードの話をしました。

「ローズが、ちょこ寝てる間に殺そうとしてんで!」

って言ったら、イヨは悲しそうな表情で、

「ちょこちゃん、早く大阪に帰りな」

って。

 

ちょこ、その年の暮れに大阪に帰りました。

 

 

 

怖かったですか?

思ったより怖くなかったですかね。

 

本当は、某病院に住んでいる『死神様』の話をしようと思ったのですが、あまりのリアルさにドラマ化の話が来るのでは、、、と思い、やめました。

本当は、話が長くなるので来年に持ち越します。

 

次回からは、普通のブログに戻ります。