第59回 ちょこのちょっと怖いお話。
【怖い話・2019】
昨年大好評(❓)だった怖い話。
今年もやります❗️
怖いお話苦手な方は、遠慮なくスルーして下さいね。
(今日のはホラーではないですけどね)
今年気づいた事、ちょこの両手の平に
『神秘十字線』
が薄くクッキリと見えるのです。
『神秘十字線』とは、手相占いによると、あくまでも知能線と感情線の間の十字型の線を指します。その他の十字は関係ないそうですよ。
『神秘十字線』の持ち主は、生まれつき霊感や直観力やご先祖様の加護が非常に強く、スピリチュアルや霊的な世界への関心も人一倍深い傾向にあると言われています。
詳しくは、島田秀平さんの手相占いなどで調べてみて下さいね〜
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今日の怖い話は、10年以上前にアルバイトしてた時の先輩(ストーン・女性)の家の出来事です。
先輩といっても、ちょこより年下(20歳くらいだったと思います)で、ロングヘアの美人。
部署が違うので、日に1〜2度しか会わないのですが、時間がある時はダラダラお喋りして、
「ちょこちゃん面白いから大好き😘」
って言ってくれてました。
なにせ古い話。
記憶も曖昧で、少し話を盛っています。
それで良ければ読み進めて下さい。
《リフォーム会社》
リフォームしたばかりのストーンの家で、不幸が続きました。
一番最初に、同居していたお爺さんが新しくした風呂場で亡くなったのです。
浴槽の中で溺死だったそうです。
お爺さんの葬儀も初七日も終わり、少し落ち着いたであろうある日、ストーンがお守りを首からぶら下げてるのに気が付きました。
シルバーのチェーンロングネックレスで、胸元に白くて長方形の小さなお守りと一緒に、小さな十字架もぶら下がっています。
お守りと十字架と一緒って、どないやねんって思ったので、
「このお守り(ネックレス)どないしたん?」
と聞くと、
「彼氏がくれてん」
ストーン、嬉しそうでもなく、反対に悲しそうな顔をしているのです。
(突然ですが、この頃、ちょこのお爺ちゃんも入院中でした)
「彼氏が、お前の家は呪われてるからって、このお守りくれてん」
へ?
呪われてる?
ここから先はストーンの話です。
ストーンの家は、お爺さん、お婆さん、お父さん、お母さん、お兄さん、ストーン、犬1匹の計6人と1匹の大家族でした。
お兄さんが若いお嫁さん(10代)と、急遽結婚する事になり、結婚の条件は親との同居でした。
(お嫁さんは妊娠していました)
現存の家を、三世帯住居にリフォームすることになったのです。
リフォーム代は、「可愛い孫の為」とお爺さんが出すことになりました。
リフォームでのお爺さんの唯一のワガママは、玄関の近くに自分の部屋、その近くに風呂場を造ってほしいとの事でした。
お爺さんの仕事は農業。
畑から帰って来たら、速攻でお風呂に入りたいとの事でした。
風水によると、風呂場の方角が鬼門らしくて家族で反対したのですが、お爺さんは怒鳴りました。
「誰が金出すと思とんじゃーーこらーーー!!」
誰もこれ以上反対する者もいなくて、結局玄関入ってすぐの部屋がお爺さんの部屋、その隣が風呂場という事になりました。
工事が始まった頃からお爺さんが大事にしていた犬が行方不明になりました。
元々野良犬だった為か、昔から家出を何回も繰り返す放浪犬でしたので、
「いつか帰ってくる」
と言いながら、お爺さんは、『迷子犬』として写真と電話番号を書いて、電信柱に貼り付けて探していました。
リフォームが終わり、新しく出来上がった風呂に一番に入ったお爺さん。
なかなか風呂から出てこないお爺さんを不思議に思い、お婆さんが風呂場を覗くと、浴槽の中でお爺さんは既に亡くなっていました。
葬儀後、お爺さんが溺死した風呂場は縁起が悪いからと、取り壊しが決定しました。
同時に玄関前の階段の工事もすることになりました。
実は、工事中玄関前の階段が13あったので(俗に言う13階段)不吉だと言う事で、急遽14段に変えました。
最近、階段の高さが一段ずつ異なり、歪んでいる事に気付いたのです。
すると突然、お父さんが思い立ったように、
「お爺ちゃんの供養や」
と言って、お爺さんが亡くなったお風呂に入ろうとしました。
もちろんお母さんもその場にいた者も全員反対しましたが、
「これが最後やから」
と言って無理矢理入って行きました。
しばらくして、お母さんは嫌な予感がして風呂場を覗くと、お父さんが浴槽の中で溺れていたのです。
意識不明のまま病院に運ばれたお父さんは、今も入院したままです。
ショックを受けたストーンのお兄さんのお嫁さんは、流産し、結婚も延期になりました。
お兄さんは、風呂場のリフォームを待たず、自ら解体屋に頼んで風呂場をぶっ壊しました。
すると、浴槽があった真下から犬の死骸が出て来たのです。
お爺さんが大事に飼っていた犬だとすぐわかりました。
その犬のお骨は、お爺さんのお墓の中に一緒に埋めることになりました。
そして、お兄さんは、風呂場を解体した後、ストーンの彼氏に手伝わせて、風呂場のドアや窓などを板で囲って密閉してしまいました。
更に板の上を『ぬりかべ』の様に、コンクリートで塗り固めました。
その夜、ストーンの彼氏が車で家に帰る途中、交通事故に遭い、ムチウチになりました。
彼氏からは、
「治療に専念したいから、しばらく会わない」
と電話がありました。
話し終えるとストーンは、首から下げているお守り(ネックレス)を、ちょこに、
「預かってくれへん?」
と、聞いてきました。
「え?
なんで?」
「このお守りを彼氏から貰ってから、変な出来事多いから、しばらくの間預かってもらおうと思って」
イヤや!!
今度はちょこがヤバイやん。
「実は、このお守り、彼氏のお母さんが、就職祝いに『身代わり守り』として彼氏に買ってくれたみたいやねん」
ん?
ちょっと待って。
彼氏が今の職場に入社してから、ストーンと知り合ったって言ってたよね。
で、ちょこは、気になることを尋ねました。
「彼氏の今の職場って、今回のストーンの家のリフォームに関係してる❓」
「してるよ。
リフォーム会社の下請け会社だから解体する時来てたよ」
「ねえねえ、そのリフォーム会社ってどこですか?」
「お父さんの会社」
ストーンの彼氏は、ストーンのお父さんが社長しているリフォーム会社の下請けで働いているのでした。
こんな会話をした後くらいから、ストーンはピタリと会社に来なくなりました。
その頃、長年入院していたちょこのお爺ちゃんが、アブナイって家族から知らされました。
1週間もたないとの事、、、
その間に、会社の慰安旅行(1週間程の日程)がありましたが、アルバイトのちょこは行きませんでした。
旅行中は、アルバイト全員会社が休みでした。
実際、休暇中にちょこのお爺ちゃんが亡くなったので、葬儀も全て終える事ができました。
ちょこは、休暇前に会社の人達誰にも(ストーンにも)お爺ちゃんの事何も言ってなかったので、休暇が終わった日、会社の上司(専務)に呼び出されて1時間以上説教されました。
「なんで旅行に行かんって言わんかったんや!!
旅行代金無駄になったやないか!!
金 返せ!!」
え?
ちょこはアルバイトですけど?
アルバイトは、全員呼ばれてませんやん。
行くと勝手に決めた貴方達が悪いと思います。
翌朝、ちょこは、
「会社を辞めさせてほしい」
と、電話をして会社を休みました。
夕方、専務とストーンが我が家にやって来ました。
(あいにく、ちょこは不在でした)
専務とストーンは、他の社員からちょこのお爺ちゃんが休暇中に亡くなった事を知らされたようです。
手土産を持って頭を下げる専務に、ちょこのママはこう言ったそうです。
「オタクら兄妹、家や会社が大変な時に、よう遊びに行けますよね?
私の娘(ちょこ)は、お爺ちゃんが入院中は、友達と飲みにも行ってませんよ!!」
ここで謎解きです。
ちょこが務めていた会社は、ストーンのお父さんの会社(リフォーム会社)でした。
ストーンは社長令嬢、専務はストーンのお兄さん。
お爺さんが亡くなって喪があけないのに、
社長(父親)が意識不明の重体なのに、
専務の赤ちゃんが亡くなったのに、
彼氏がムチウチで通院中なのに、
専務やストーンは慰安旅行先で遊びまくっていた、
と、社員達から聞きました。
ちょこは、パパとママに相談して会社を辞めました。
その後、
この会社がどうなったのか、
社長が亡くなったのか、
全く知りません。
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ストーリー性のある話にしようと思ったら、ホラー性がなくなっちゃいましたね。
でも、ほぼ実話です。
ちょこは、慰安旅行当日まで、ストーンが社長令嬢とは知りませんでした。
専務とストーンが兄妹という事も知りませんでした。
(専務が、社長の息子ということだけは知ってました)
本日のBGM
犬神サアカス團『オルゴール』