第67回 ちょこのちょこっとしたお話。
【かにこさん】
ちょこのブログに一番多く出演しているのは、ちょこのママかにこさん。
かにこさんの名前はとても珍しいので、ブログではかにこさんの大好物の蟹から命名しました。
ちょこはかにこさんの事を、普段「オカン」と呼びます。
以前のアルバイト先で、かにこさんに電話する要件があり、
「オカン、お願いがあんねん」
って、超ドデカイ声で話してから、一時期一部の人から、ちょこの呼び名が「オカン」でした。
ヤンキーの妹たばこちゃんは、
「お母さん」
と呼びます。
一度、
「オカンちゃうで、お母さんやで!!」
と、ちょこ、たばこちゃんに注意されたことがありました。
すると、
「オカンはオカンです」
って言ってくれて、それからたばこちゃんは何も言わなくてなりました。
小さな姪っ子が、かにこさんの事を、
「オカン」
と呼びました。
「おばあちゃんやろ」
と言うと、
「おばあちゃんのこと、ちょこちゃんはオカンって呼ぶし、他の人はお母さんと呼ぶからなんて呼んでええかわからへん」
とボショボショ。
今は、ちょこ、人前では「ママ」と呼ぶようにしています。
だって〜、ママっぽいんだもん。
返事してくれないけど、、、。
さて、ママことお母さんことオカンことかにこさんは、超ド天然。
かにこさんにそう言うと、
「くるくるパ〜、のことか❓」
と聞いてきました。
そういう事ではなくて、、、詳しく説明すると、『天然』とは『天然ボケ』の事で、周囲からややズレた発言や行動を自然に行い、結果、笑いを誘う変わり者の事を指します。
かにこさん、あなたの事ですよ〜。
今日タクシーに乗っていたら、スロープ付きの大きな陸橋が見えて来て、かにこさん、
「ここ時々通るけど、陸橋に一度も人が通ったところ見た事がないわ。
こんな大きな陸橋造るなんて、税金の無駄使いやわ」
と一人で怒っていました。
そこへ、向こうの方から陸橋を渡ってスロープを通って自転車に乗った女性がスーーーーと、かにこさんの真横を通ったのです。
タクシーの運転手さんが優しい方で、
「税金の無駄使いにならなくて良かったですね」
って言って下さったのに、かにこさん、
「赤い自転車やから若い女の人が乗ってると思ってたら、おばちゃんやったな」
って。
絶対何か言い返すの、笑ったわ。
タクシーに乗っていると、色々な人に出会います。
以前、男か女かわからない人が電信柱に寄りかかって、煙草を吸いながら電話中だったのです。
ちょこが、
「今の人、男?女?どっち?」
ってかにこさんに聞きました。
前から見ると色黒スッピンながら小柄で、上下黒のスエットで、汚れたリュックサック背負っていて、ボロスニーカー。
タバコを吸うポーズは男。
後ろ姿は、どう見ても女。
ロン毛で赤のゴムで後ろで縛っていたのです。
「男やで男」
と、かにこさんが言うと、その時のタクシーの運転手さんが、ちょっと笑いながら、
「女の方ですよ」
とのこと。
ちょこは半信半疑。
「ボッサボッサでフケだらけの頭で、あの短足ガニ股どう見ても男やで」
と、かにこさん。
『言い過ぎやでかにこさん!』
タクシーの運転手さんも負けてません。
「女性ですよ」
「なんでわかるんですか?
知り合いですか?」
と、ちょこが尋ねると、
「はい。
私の妹です」
その後のタクシーの中、シーーーーーン。
タクシー降りる時、少し多めにお渡ししました。
兄のかしわくんの結婚前、両家の家族集めて食事会があったのです。
到着は我が家の方が早かったので、お店の中で席に着いて待っていました。
ちょこもかにこさんも皆、緊張しながらお姉さん(しんこさん)のご家族を待っていました。
そこへしんこさんのご家族が到着されて、店内にゾロゾロ入って来られました。
しんこさんが手を引いて、一人の女性を連れて来ました。
かしわくんが、かにこさんに、
「しんこさんが手を引いてるのが、しんこさんのお母さんだから」
と言うと、かにこさん、
「わかった。
ご挨拶してくるわ」
と、立ち上がって、
「しんこさんのおばあちゃん、今日はわざわざありがとうございます」
かしわくん、ちょこに向かって、
「ちょこ、助けてくれ〜」
って、慌ててちょこの陰に隠れました。
もう遅いよ〜。
後でかにこさん、大反省してました。
「緊張してて、見た目で言うてしまった」
って。
大変失礼やし、反省もしてないやん!!
ちょこの休日に、一人で買い物に行くことにしたかにこさん。
「行って来まーーーす」
と、元気に出て行きました。
ちょこ、布団の中から、
「行ってらっしゃーーーい」
と、一人でお留守番。
遅い朝ごはんでも食べようかと、モソモソ布団の中から出てきました。
ふと見ると、いつも使ってるかにこさんのリュックサックが玄関に置いてありました。
『あれ?
オカシイな?』
リュックサックの中を見ると、財布も携帯電話も入っていました。
この面白さを独り占めするのは勿体ないと、外出先の妹のたばこちゃんに電話しました。
「聞いて、聞いて〜。
買い物に出かけた筈のかにこさん、リュックサック忘れて行ったわ」
「カバン変えたんやないの?」
「イヤイヤ、財布も携帯も入ってる」
2人でワチャワチャ言うてると、かにこさんが帰って来ました。
「リュックサックも財布も持たずに買い物に行ってしまった〜」
考えられへんわ〜。
ある日の休日、ちょこはいつものように朝寝坊していました。
珍しくかにこさんが起こしに来ました。
「パン、食べへん?」
我が家の朝ごはんは、子供の頃から食パンを焼いて、マーガリンやジャムを塗って、インスタントコーヒー(夏は冷コー、冬はホット)を飲みます。
「食べるわ」
かにこさんは、ちょこの為にパンを焼いてくれて、ホットコーヒーも入れてくれました。
(かにこさんは先に食べ終わってました)
かにこさん、ホットコーヒーのカップの中をけたたましくグルグルグルグルかき混ぜているのです。
あまりしつこくかき混ぜているので、
「何?
どないしたん?」
と聞くと、
「昨日買ったコーヒー、溶けへんねん。
見てみ」
と、カップを渡したのです。
「こんなコーヒー売ってたら、ダイエー(当時)あかんな」
と、ぼやくぼやく。
たしかに、ミルクコーヒーの中に黒い粒々が気持ち悪く浮かんでいました。
「昨日買ったコーヒー、見せて」
と、ちょこが言うと、かにこさんは袋を渡してくれました。
「安売りしてたから買ってん」
袋には、
『レギュラーコーヒー』
と、書いてありました。
かにこさん、粒々、我慢して飲み干したそうです。
なでしこジャパン(女子サッカー)を、一人でテレビ観戦していたかにこさん。
そこへちょこが帰ってきました。
ちょこも女子サッカーが気になっていたので、
「勝ってるの? 負けてるの?」
と、聞いたら、少し興奮した状態で、
「勝ってるで!!」
との事。
「今さっきから見てんねんけどな、日本(なでしこジャパン)がボール蹴ってるといつもええところで邪魔する人がおるねん」
と、かにこさんが少しお怒りの様子。
ちょこは、『相手国の誰かが邪魔しとるんやな〜』と思ったので、
「誰?」
と尋ねてみた。
「この人」
かにこさんが指さした人は、
笛を吹く主審
でした。
ある時、かにこさんがちょこに眼鏡を買ってあげると眼鏡屋に連れて行ってくれました。
アレやらコレやら、もめに揉めて、ようやく決まった眼鏡のフレーム。
次は、レンズの番。
店員さんが、
「無色ですか?」
すかさずかにこさん、
「はい。
この子、無職ですねん!!」
誰もそんなん聞いてないやん。
ちょこ、恥ずかしいやん。
店員さんも苦笑い。
ちょこ、マジ腹立ったからたばこちゃんにぼやきました。
それから数年後、バイト先の女の人から、
「面白い話があるねん」
と言って、聞かされた話が、
「某眼鏡屋で、店員がレンズの色、色付きか無色透明かを聞いたのに、そのお客さん、無職ですって大声で答えたらしい」
『え?
何?
その話、かにこさんとちょこの話やん。
なんでこの人が知ってるの?
怖っ!!』
というのを、3回経験しました。
で、再びたばこちゃんに言うと、
「犯人私やわ。
当時のバイト先で、暇な時にその話、10人以上にしたから」
へ?
たばこちゃんのおバカーーーーー!!
最近のかにこさんは、病院病院病院に通い詰めで大変。
でも、少しずつ良くなってるって先生に言われて良かったね。
先生が、
「心臓に負担かかるからもう少し痩せなあかんで」
って仰った時、
「良かった良かった」
って手を叩いて喜んでたね。
「何が良かったん?」
って後で聞いたら、
「先生が正直で、安心してん」
こんな天然かにこさん。
これからも病院通い頑張ろうな。
天然かにこさんの愉快なお話、まだまだありますよ。
次の機会に❗️❗️
本日のBGM
ひらけ!ポンキッキーズ より