第83回 ちょこのちょこっとした話。
【お兄ちゃん】
(写真は、堂本剛君から木村拓哉さんへファースト・ソロコンサートお祝いのお花です)
ケリーさん(剛君の事です)が、木村拓哉さんのことを「お兄ちゃん」と呼んでいることを知って、、、
木村さんがケリーさんとサシ飲みしたいジャニーズ後輩の一人と言ってくれて、ファンとしてすごく嬉しかったです。
サシ飲み、、、サシとは、向かい合って2人きりで、という意味があるようです。
つまり、2人でお酒を飲んで語り合いたいという事ですよね。
ケリーさん、良かったですね。
実現した日には、ご報告お待ちしております。
ちょこのブログに、時々「かしわくん」という兄が登場します。
ブログに書いてませんが、ちょこには兄が2人います。
つまり、「かしわくん兄」と「かしわくん弟」が存在するのです。
「かしわくん兄」も「かしわくん弟」も結婚しています。
「かしわくん兄」の方は、今でも交流あるのですが、「かしわくん弟」の方は、今は全く音信不通です。
仲が悪かったわけではなく、どちらかというとちょこは「かしわくん弟」との方が仲が良かったです。
音信不通になる前、一度だけ「かしわくん弟」からちょこに電話があって、
「パパさんが亡くなっても葬式には出席しないからな」
と一方的に言われました。
その時、ちょこもパパさんと喧嘩中だったので「私もやで」
と言ったのですが、パパさんの葬式にちょこはちゃんと出席しました。
「かしわくん兄」が「かしわくん弟」にパパさんが亡くなった事を伝えたのですが、その後も何の連絡もありませんでした。
「かしわくん弟」が結婚して子供もいる事を知ったのは、パパさんが亡くなった後でした。
全て「かしわくん兄」からの情報です。
パパさんと「かしわくん弟」と昔何か仲違いする原因があったとは思いますが、ちょこは知りません。
パパさんが亡くなって何年も経ってるのだから、「かしわくん弟」も早くちょこに連絡してほしいです。
それまでのちょこのブログの「かしわくん」は、兄と弟を混ぜて「かしわくん」です。
ちょこ達学生の頃は、兄弟皆とても仲が良かったです。
時々、妹のたばこちゃんがワガママ言って、かしわくんやちょこを困らせていました。
ある日下校途中で、ちょこ、たばこちゃんと喧嘩になりたばこちゃんを泣かせてしまいました。
たばこちゃんの泣き声はデカイ!!
すぐさま、かしわくんがちょこに向かって走って来ました。
「ちょこちゃん、なんでたばこちゃんを泣かすんや!」
ちょこ、普段は優しいかしわくんに、すごい勢いで叱られそうになり慌てました。
「たばこちゃんに後ろから殴られたから、蹴り入れ返しただけや」
と言うと、
「やっぱり、ちょこちゃんは何も悪くない」
そう言うと、再び走って去って行きました。
ふと、かしわくんの走っている足元を見ると、裸足でした。
それを見たちょこの友達は、
「かしわくん、カッコエエ〜。
走れメロスみたいや〜」
そんなカッコエエもんではなかったけど、ちょこが言った事を信じてくれたかしわくんに、心の中で謝りました。
殴ったのはちょこで、たばこちゃんに言い返されて腹たって蹴りを入れたのもちょこです。
いつか嘘バレると思ってますが、20年以上バレてません。
ママかにこさんが、病気で入院中の時の話です。
遠足の前日、かしわくんが食パンを買ってきて、自分で遠足用のサンドイッチを作り始めました。
そこへたばこちゃんも、明日遠足だと言う事でかしわくんはサンドイッチを2人分作ってくれました。
遠足当日、ちょこが早めに起きて、水筒に入れるお茶の用意をしていると、かしわくんが、3人分の水筒を見て、
「もしかして、ちょこちゃんも遠足?」
と、聞いてきました。
「そうやで」
と言うと、
「なんで昨日言えへんねん。
サンドイッチ、2人分しか作ってへんやんけ。
2人分作るのも3人分作るの同じやねんぞ」
言おうと思ったけど、かしわくん、サンドイッチ作りながらパンも具も全部食べてしまってて、、、
かしわくん、ソッコー新しく食パンを買ってきて、マーガリンとジャムを塗って遠足に持って行きました。
ちょことたばこちゃんは、かしわくん手作りのサンドイッチを遠足に持って行きました。
かしわくん、その節はありがとうございました。
味は忘れましたけど。
かしわくんが、高校生の時です。
久しぶりに竹馬の友に会うという事で、お洒落なスーツを着て出かけて行きました。
1時間ほどで鼻息荒く帰って来ました。
「ちょこちゃん、聞いてくれ!」
「どないしたん?」
「久しぶりに俺に会うのに、アイツ下駄履いて来やがんねん。
どう思う?」
かしわくん、裸の大将のような幼なじみを見てショックだったんでしょう。
ビックリして、慌てて帰って来たようです。
プリプリしながらかしわくんは、他の友達に会いに出かけました。
しばらくして、裸の大将がやってきました。
「かしわくんおる?」
「今おらんよ」
「なんか、突然、絶交言われてんけど」
この話を聞いたかにこさんは、かしわくんに、
「きちんと理由言って来なさい」
と、促しました。
その後、ちゃんと仲直りしたようです。
この話を聞いたパパさん、
「あいつ(かしわくん)女みたいな奴やな」
って、爆笑してました。
裸の大将にも、ちょこと同じ年の妹がいます。
妹は、かしわくんのことが大好きで、長年ずーと毎年バレンタインのチョコレート渡してました。
ちょこは、そのチョコレートを毎年お裾分けしてもらっていました。
内緒でしたけど。
2人がお付き合いして、結婚すれば良いのに〜って長年思っていましたが、お互い違う方とご結婚されています。
かしわくんが高校卒業したある日のことです。
「お父さん、お母さん、ちょこちゃんも一緒に聞いてくれ」
ちょこは、パパさんとかにこさんに並んで座りました。
かしわくんが真剣な顔をして、
「俺の高校時代の親友の新井(仮名)って知ってるやろ?」
新井くんは、かしわくんが高校の時からの大親友で、ちょこは何度も会ったことがありました。
「今日、新井に呼び出されて家に行ってきたんや」
「………」
で?
「新井、一人っ子って言ってたんやけど、本当は実の妹が1人おってん」
「……」
「わし、知っとったで」
パパさんが言いました。
「え?」
「新井くんの家、旧家で有名やもん。
鉄格子のある家やろ?」
2人の話を総合すると、妹さんは重度の障害者で一人で歩くこともできないし、会話もできないそうです。
旧家の新井家では、障害者を恥さらしということで、子供の頃から家の中に閉じ込めていたそうです。
大きくなるにつれて、暴れたり大声を出したりするので、部屋に鉄格子を付けて隔離していたそうです。
それは、近所でも有名で、タクシーの運転手だったパパさんは知っていたそうです。
かしわくんは、今日、新井くんから妹さんの存在を知らされて、
「こんな我が家やけど、高校卒業しても親友でいてくれるか?」
と言われたそうです。
「俺は、このまま親友でいたいと伝えた。
俺、間違ってるか?」
パパさんとかにこさんは、
「お前がそれで良ければええんと違うか?」
と言ってました。
ちょこは、何と答えたか忘れましたけど、反対する理由は見当たりません。
ちょこが社会人になって、某会社に派遣で働いていた時の話です。
すごく仲良くしてくださるパートのおばさんがいて、休憩時間に色々お話をさせてもらっていました。
そのおばさんがちょこに、
「知り合いの家族にあんたと同じ年齢の女の子がいてるんやけど、家から出してもらわれへんねんよ」
理由を尋ねると、
「寝たきりの病気」とのこと。
元気なちょこを見ると、その女の子が不憫でしょうがないと言いました。
ある日、おばさんがちょこに駆け寄って来ました。
「ちょこちゃん、〇〇に住んでる新井さんって知り合いか?」
「ああ、もしかして、兄(かしわくん)のお友達の新井くんのことかな?」
この時、初めておばさんの住所と新井くんの住所が近い事に気付きました。
「昨日、新井さんちの長男の結婚式やったん知ってる?」
「? 聞いてないわ」
「昨日、私、新井家の結婚式に出席して来たんよ。
新郎は、新井家の長男やで。
新郎の友人代表でスピーチした男の人、ちょこちゃんのお兄さんってすぐわかったわ」
「あら、そう」
「新井さんの長女も結婚式に出席したんやで」
後で聞いた話ですが、新井くんの妹さん、公の外出(通院など)以外で初めての外出が、お兄さんの結婚式だったそうです。
かしわくんから新井くんの結婚式の話は聞けてないけれど、かにこさんには、
「内輪だけの小さな結婚式だったけど、良い結婚式だったよ」
と、報告していたみたいです。
本日のBGM
かぐや姫『妹』
ちょこが学生の時、友人が歌ってくれたの。
「♪ 妹よ
父が死に 母が死に お前ひとり
お前ひとりだけが 心の気がかり
明朝 お前が出て行く前に
あの味噌汁の作り方を書いて行け♪」
歌詞の意味が理解できる年齢になってこの曲を聞くと、友人が歌ってくれたこの歌詞の部分が今でも一番好き。
現実は、かしわくんはちょこより料理上手です。